「自宅サウナで水風呂までしっかり作りたい」
そう思ったときに気になるのが“チラー”の存在です。
水を冷やす機械があれば、自宅でもしっかり“ととのう環境”が作れるのでは?と期待してしまいますよね。
ただ、実際に導入するとなると
・本当に冷えるのか
・設置は難しくないのか
・賃貸でも使えるのか
といった不安もあると思います。
そこで今回は、実際に自宅用チラーを購入して使用してみたリアルな感想をもとに、水風呂は作れるのか、使い勝手はどうなのかを正直にレビューしていきます。
自宅用チラーは必要?まず結論
【今回の検証まとめ】
・水温:15℃まで低下
・時間:1時間40分
・結論:しっかり水風呂は作れる
結論から言うと、チラーがあれば自宅でもしっかりと冷たい水風呂を作ることは可能です。
ただし、正直に言うと「誰にでもおすすめできるものではない」と感じました。
価格や設置の手間、騒音など、実際に使ってみて初めて分かるデメリットも多く、導入にはある程度の覚悟が必要です。
そのあたりも含めて、実体験ベースで詳しく解説していきます。
チラーで水風呂は作れるのか
際に使用してみたところ、水をしっかりと冷やすことは可能でした。
外気温や水量にもよりますが、自宅でもしっかり“水風呂”と呼べる温度帯まで下げることができ、サウナ後のクールダウンとしては十分な性能だと感じました。
特に夏場など、水道水の温度が高くなる時期にはチラーの効果をしっかり実感できます。


今回使用したチラーについて
今回使用したのは、ゼンスイの家庭用チラー「ちるふろ」です。
本来は水槽などにも使用される機材ですが、自宅サウナの水風呂用として導入しました。
サイズ感や存在感はそれなりにあり、設置場所は事前にしっかり確保しておく必要があります。
当初はベランダへの設置を考えていましたが、スペースの関係で設置できず、最終的には室内で運用することになりました。
このあたりは実際に導入してみて分かったポイントのひとつです。


なぜゼンスイの「ちるふろ」を選んだのか
家庭用チラーを選ぶにあたっては、安価なものから高価なものまで様々な製品があり、正直かなり悩みました。
その中で、最終的にゼンスイの「ちるふろ」を選んだ理由は大きく2つあります。
1つ目は、日本製であるという安心感です。
調べてみると、家庭用チラーは海外製の製品も多く、価格は安いものの、品質や耐久性に不安を感じるものも少なくありませんでした。
そのため、多少価格が高くても信頼できる日本製の製品を選びたいと考えました。
2つ目は、自動吸い上げポンプ機能が付いている点です。
この機能があることで、別途ポンプを用意する必要がなく、導入のハードルが下がると感じました。
また、専用浴槽だけでなく、ポータブルバスや自宅の浴槽でも使用できる点も大きなメリットでした。
実際に私達は、エアー浴槽の常設は賃貸では難しいと判断し、普段は1人用のポータブルバスに水を張って使用しています。
将来的に一戸建てに引っ越した際には、エアー浴槽を設置して本格的に運用することも視野に入れています。
家庭用チラーの価格帯と選び方
家庭用チラーは、価格帯によって性能や使い勝手が大きく変わります。
一般的には20万円〜150万円程度が目安とされており、用途や冷却能力によって選ぶ必要があります。
その中でも、自宅サウナ用途として現実的に選ばれることが多いのは30万円〜60万円前後のモデルです。
実際に調べてみると、家庭用チラーは大きく以下のように分けられます。
・20万円前後:導入しやすいが冷却能力はやや控えめ
・30万〜60万円:性能と扱いやすさのバランスが良い
・60万円以上:業務用に近く高性能だが設置ハードルが高い
私自身もいくつか比較しましたが、価格と性能のバランスを考えて今回のチラーを選びました。
「ちるふろ」の内容物と仕様


チラーの設置はシンプルな構造ではあるものの、実際にやってみるとそれなりに手間がかかりました。
水を循環させるためのホース接続や設置場所の確保など、事前に考えておかないとスムーズには進みません。
特に、水をどこから確保するかは重要なポイントです。
ベランダに蛇口がない賃貸の場合、水を運ぶ作業が想像以上に大変でした。
内容物と仕様確認から設置まで
チラー本体


箱蓋を開けると、チラー本体の破損を防ぐため上部には木蓋、厚めの緩衝材が敷き詰められておりとても丁寧に梱包されていました。

① チラー本体 ② ホース(2本)③ フィルター(2個) ④ レンチ、各種パッキン(予備)
⑤ ヘアキャッチャー ⑥ フィルターケース断熱カバー ⑦ ヘアキャッチャー断熱カバー
⑧ 取り扱い説明書




・仕様
| 定格電圧 | AC100V | 本体サイズ | W31.5 x D52 x H47 cm |
| 定格周波数 | 50/60Hz | 本体重量 | 30kg |
| 定格消費電力 | 1045W | 内臓ポンプ流量 | 23L/min |
| 冷却能力 | 2000W | 最大揚程 | 3m |
| 冷媒 | R410A(320g) | 電源コード長 | 3.5m |
| 保護等級 | IPX5 |

チラー側水入口にヘアーキャッチャーを接続
製品によっては別売りなどもありますが、これ付いてくるのとてもありがたいです。
足裏に付いたゴミや抜け毛もしっかりキャッチしてくれるので、自宅用水風呂だからこそ周りの目を気にすることなく「かけ湯せず頭までザバーン!」なんてこともできちゃいます。


フィルターの包装を剥がし、付属のレンチを使用し固定します。
こちらのフィルターでも汚れ等をキャッチし快適な状態を保つことができます。


フィルターケース、ヘアキャッチャーに断熱カバーを装着します。
循環中の水温が上がらないような配慮もされています。


チラー本体側にホースを接続していきます。
ホース接続部分は回転式ネジになっているので簡単に接続することができます。
エアー浴槽

① リュック型収納袋(浴槽本体・浴槽蓋) ② 敷パット ③ 空気入れ
④ リペアキット ⑤ 取り扱い説明書
| 本体サイズ | W15 x D80 x H61 cm | 梱包サイズ | W84 x D35.5 x H35 cm |
| 重量 | 15kg | 梱包重量 | 16.5kg |
| 最大水量 | 400L | 材質 | PVC |
・仕様


専用のリュック型収納袋を開けてみると、エアー浴槽本体と浴槽蓋が入っていました。
この収納袋かなり大きいです。(笑)
かなり重くなりますが、空気入れや敷パットなどもまとめて入る大きさなので背負って持ち運ぶこともできてしまいます。

浴槽と浴槽蓋を開いてみた様子。
ビニール製の浮き輪ぐらいを想像していましたが、かなりしっかりした素材で作られていました。
例えるなら、プールなどで有料貸し出ししているゴムボート?のような強度でした!



付属の空気入れを使用して浴槽と蓋の空気を入れていきます。
空気入れには圧力計が付いているので、メモリを確認しながら10PSIまで入れます。
空気の入れすぎ少なすぎを防げるので安心ですね。


空気を入れてみると想像以上に立派な浴槽にできあがりました。

セットにしてみるとこのような感じ。




身長180cmの夫が実際に浴槽内に入ってみた様子がこちらです。
足は延ばしきれないにしても、かなりゆったり入ることができ、深さもあるため頭の先まで潜れるほどの十分な大きさでした。
自宅浴槽より広いし深いと驚いていました。(笑)
注水から温度データの確認


屋内で使うか、庭やベランダ等で使うかで難易度は変わってきますが
賃貸だと水回りの環境によって大きな影響があると感じました。
エアー浴槽の設置にスペースをとられてしまうため、どうのようにして水を引けるかを事前に確認が必要です
エアー浴槽への注水

我が家の場合、浴室のカランから水を引くしかなかったため
このように口径の合うホースとホースクリップをホームセンターで購入し水を引きました。

ちなみに、購入したホースが短く十分に届かないという状況に陥ってしまった際
このようなホースを延長接続することができるアイテムも売っているので参考までにどうぞ。

上部のホース穴(循環水の注水口)を超える程度まで注水します。
温度データの検証
本検証は3月に行いましたが、この季節の水道水は平均10℃前後であることから、概ね夏場の平均水温に近い温度を再現し実施することにしました。
地域や貯水環境で数℃変わるとのことですが、日本の水道水は目安として夏は 20〜26℃前後とのことなので、それに近い水温を再現し、水風呂適温15℃まで下げるのに掛かった時間を計測してみました。
今回の検証では、最終的に約100分で夏場の平均水温から15℃まで水温が下げることができました。












【今回の検証まとめ】
・水温:15℃まで低下
・時間:1時間40分で到達
・結論:しっかり水風呂は作れる
目標温度まで約1時間40分で到達することができました。
概ね10分で1℃前後の冷却が可能という結果になりました。
使って分かったメリット
実際に使ってみて感じた最大のメリットは、やはり「しっかり冷たい水風呂が作れること」です。
季節に関係なく安定した水温を作れるため、サウナ後の満足度はかなり高くなりました。
自宅でここまでの環境を再現できるのは大きな魅力です。
実際に使って感じたデメリット
一方で、実際に使ってみて気になる点もいくつかありましたので忖度無しにお伝えします。
- 音と振動が気になる→ 賃貸では特に注意が必要
- 水の確保が大変→ 蛇口の位置で難易度が変わる
- 設置が大変→ 想像以上に手間がかかる
- 冷却以外の機能がない→ 用途はかなり限定的
- 冬は不要どころか逆に困る→ 水が冷たすぎる
- 衛生管理が必要→ 定期的な清掃が必要


例えるなら、室内でエアコンの室外機を回し続けているような音と振動が発生します。
上記2枚の画像は、携帯アプリで測定してみた数値なので参考程度のものですが、賃貸では周囲への振動音漏れが気になってしまい仕方がありませんでした。

また、エアー浴槽設置には畳3枚ぐらいのスペースの確保と、チラー本体左右からの排熱のため80cmぐらい離す必要があり、賃貸では常設しておくことが難しく、さらに毎回水を引かなければならないため、常設できるスペースと水の確保が容易かどうかで設置の難易度はかなり変わります。
購入にあたり、ベランダに常設することを考えていましたが、実際は窓を開けた状態で水を引くことができても、コンプレッサーの振動騒音が外に漏れてしまうことが気になってしまい設置を断念せざるを得ませんでした。

チラー本体の設定温度についてですが、下限温度は所謂「シングル」の数値まで下げることができ、上限は42℃まで設定することができます。
もしかして露天風呂まで作れちゃうのかな?なんて期待してしまいましたが、やはりそれは不可能でした。(笑)
冷却器なので当然のことですが、40℃を超える温度設定ができるという情報は購入前に分かっていたので余計に期待してしまいましたね。
もしかしたら同じように期待してる方が居るかもしれませんが冷やすだけで温める事はできないという事をお伝えしておきます。


冬場の平均水温は適温温度15℃を水道水が下回ってしまうため、逆にお湯に足すなどして温度を調整する必要があります。


「ちるふろ」にはヘアキャッチャー、フィルターに加えUV殺菌機能が付いていることもこの商品を選んだポイントです。
そのため他製品よりは清潔に使い続けることができますが、やはりそこは水、定期的に浴槽内は中性洗剤などを使用しお手入れ方法に従って掃除する必要があります。
掃除するためのスペースと水の確保も考えておかなければいけません。
チラーが向いている人
・真夏でもしっかり冷たい水風呂に入りたい人
・自宅で本格的なサウナ環境を作りたい人
まとめ|チラーは本気の人向け
自宅用チラーは、しっかりと冷たい水風呂を作れる一方で、価格や設置、騒音などのハードルもある製品でした。
正直に言うと、誰にでもおすすめできるものではありません。
ただ、本気で自宅サウナ環境を整えたい方にとっては非常に魅力的な選択肢です。
導入を検討する際は、メリットとデメリットの両方を理解した上で判断することをおすすめします。
本気で自宅サウナ環境を整えたい方にとっては、チラーは非常に満足度の高いアイテムだと感じました。
設置方法については、こちらの記事で詳しく解説しています。
→ おうちDEサウナの設置方法を写真付きで解説
サウナの温度や使用感については、こちらの記事で詳しく解説しています。
→ おうちDEサウナの温度レビュー記事



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